国連児童基金(ユニセフ)は日本時間の10日、世界の子どもの栄養不良の形態として、今年、肥満の割合が初めて低体重を上回ったと発表した。5~19歳の10人に1人(約1億8800万人)が肥満状態にあり、深刻な健康上のリスクにさらされているという。
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ユニセフは190カ国以上で集めた2000~22年のデータを元に最新の状況を推計。報告書によると世界の5~19歳の低体重の割合が00年の13%から22年には9.2%に低下したのに対し、肥満の割合は3%から9.4%に増加した。サハラ砂漠以南のアフリカと南アジアを除く世界のすべての地域で、肥満が低体重を上回っている。
報告書によると、22年時点で世界でもっとも5~19歳の肥満率が高いのは太平洋島嶼(とうしょ)国で、ニウエでは38%、クック諸島では37%に上り、00年以降、2倍以上に増加している。伝統的な食事から安価でカロリーが高い輸入食品への移行が主な原因とみられるという。
G7の子どもの肥満率は
一方、報告書によると日本の…